平成に見る安積開拓の軌跡〜開拓者の群像(郡山市)

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↑「開拓者の群像」左から中條政恒、大久保利通、ファン・ドールン。
1992年(平成4年)にふるさと創生事業により建立された、安積開拓顕彰の新しいモニュメント。開成山公園(かいせいざんこうえん)の広場に聳える石塔とブロンズの彫刻。郡山市名誉市民でもある郡山市湖南町出身の彫刻家、三坂 耿一郎(みさか こういちろう)氏の作品。高さ17.6メートルの塔の上には、郡山市の鳥『カッコウ」が乗り、下には、安積開拓を象徴する3名の群像が配されている。台座の石の部分には原野に生きるクマ・サル・シカ・ウサギなどを描いたレリーフが飾られ、クマとサルの口からは水が出るようになっている。前方には安積疏水をイメージした水路が流れ、その前には「安積原野の開拓はこの地より創まる」とのレリーフがはめ込まれている。
ーここに全文を紹介するー
「安積原野の開拓はこの地より創まる」
かつて奥州路の小宿駅に過ぎなかった郡山は、明治の初期、この地の富商らが結成した開成社と、士族授産を目的とした明治政府直轄の大規模開拓により、太古以来の安積原野がことごとく開拓された。さらに明治十五年、有史以来初めて猪苗代湖水をこの原野に東注した安積疏水の完成は、今日の郡山市発展の原動力となった。
われらは、この地に開拓精神発揚のシンボルとして、「開拓者の群像」を設置し、先人に感謝しその偉業をたたえ、これを後世に伝えるものである。
1992年10月 郡山市
※「開成山公園(かいせいざんこうえん)」は2016年(平成28年)4月19日(火)、文化庁により開催された「日本遺産審査委員会」の審議を経て、「日本遺産」に認定された37の構成文化財の一つです。

↑開拓者の群像全景
↑開成山公園内にある開拓者の群像全景

↑「安積原野の開拓はこの地から創まる」のレリーフ
↑レリーフを背に流水と石塔・モニュメントを配置している。

↑「安積原野の開拓はこの地から創まる」のレリーフ。
↑「安積原野の開拓はこの地から創まる」のレリーフ。

↑「開拓者の群像」は明治初期の安積開拓をモチーフとしたモニュメント。
↑「開拓者の群像」は明治初期の安積開拓をモチーフとしたモニュメント。

↑「開拓者の群像」左から中條政恒、大久保利通、ファン・ドールン。
↑「開拓者の群像」左から中條政恒、大久保利通、ファン・ドールン。

↑平成四年十月 日本芸術院会員 三坂 耿一郎(みさか こういちろう)氏の作。
↑平成4年(1992年)10月 日本芸術院会員 三坂 耿一郎(みさか こういちろう)氏の作。

↑石塔の頂きには郡山市の鳥「カッコウ」が羽を広げています。

↑石塔の頂きには郡山市の鳥「カッコウ」が羽を広げています。
↑高さ17.6メートルある石塔の頂きの上には、郡山市の鳥「カッコウ」が羽を広げています。実際に見ると、思ったより大きなカッコウ像が鎮座しているのが分かります。

1件の返信

  1. 有田直史 より:

    幕末の英雄西郷どんに比べて余り知られていない大久保の実像が分かった気がします。
    彼の志し半ばで倒れた悲運が哀しみを誘います。

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