新安積疏水は、国営新安積疏水土地改良事業により1941年(昭和16年)~1965年(昭和40年)にかけて造成されたが、昭和20年代に完成した新安積幹線用水路は老朽化が激しいため、1997年(平成9年)から大規模な国営新安積農業水利事業が着工され、現在も改修作業が行われています。
また、自然環境への配慮から「新安積地区環境配慮検討委員会」を設置し、4名による学識経験者で構成された環境委員(農業土木(景観)、植物、水棲生物、哺乳類)による助言・指導を受け、環境配慮を行っているとのことです。※例えば、既設トンネルにおいてコウモリの生息が確認されたので、改修後のトンネル坑口を全て閉塞せず、コウモリが出入りできるよう坑口を一部開放したり、山間部の開水路部では、哺乳類・ヘビやカエルなどの小動物が水路に落下して溺死しないように開水路の改修に当たりコンクリート板による蓋を設置し、蓋の上に一部覆土し左右岸の動物の往来を可能にするなどです。(撮影:1/9/2009)
↑多田野町休石から延々と山中のトンネルを通り、一瞬、三穂田町山口で顔をだす新安積疏水。ここはコウモリが出入りできるようにトンネル坑口を一部開放してある。
↑冬期間は水が少ない。
↑哺乳類やヘビやカエルなどの小動物が水路に落下しないように、コンクリート板の蓋を設置し、暗渠化している。
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↑哺乳類やヘビやカエルなどの小動物が水路に落下しないように、コンクリート板の蓋を設置し、暗渠化している。
↑手書きの木製標識。管理している「仙台市農政局長」の文字。
↑更に反対側に「水路敷 九八七平方メートル」
「自 平成三年四月一日 至 平成六年三月三十一日 三年間」の文字。
↑下流を望む。暗渠が続く。
↑途中、笹原川の支流と交差する。支流の下流を望む。
↑支流から上流を望む。
↑道路横にはキケンの標識。東北農政局と安積疏水土地改良区の連名となっている。
↑この先また山間部への隧道となり、須賀川方面へと続いている。
↑コンクリートが真新しい。
↑振り返って上流側を望む。こんな山奥で着々と改修工事が進められている
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