須賀川市から郡山市へ横断する「県道木ノ崎本宮線」のちょうど市境、ここはゴルフ場の東都郡山カントリー倶楽部から続く丘陵地になっており、その南斜面にそって神成横穴古墳群(かんなりよこあなこふんぐん)があります。
この遺体埋葬用の穴の中からは、副葬品として鉄鏃(てつぞく)・釘(くぎ)・土師器(はじき)・須惠器(すえき)の他に、中世の板碑(いたひ)も発見されたことにより、7世紀後半の古墳時代後期(約1,300年前)から14世紀にかけての長い期間、利用されていたことが分ったそうです。
そもそも、この場所の地下を通した新安積疏水仁井田幹線工事に伴って発掘調査され、1963年(昭和38年)に須賀川市の指定史跡となりました。
補足:交通量は少ない道沿いにありますが、見通しが悪く、通過する車のスピードもかなり出ています。正式ルートは分かりませんが、歩道もないので見学には相当の覚悟を持って望まれた方がよいでしょう。
↑須賀川市教育委員会による案内板。1988年(平成元年)建立。(何度も通っていた道なのに、存在に全く気がつきませんでした)
↑自然の丘陵を利用した斜面に横穴古墳(遺体埋葬用の穴)が10以上続く。
↑羨道(せんどう)からすぐ玄室(げんしつ)に至る。当然、中はからっぽです。
↑歩くのはとっても怖~い!県道を挟んで、斜面の向こう側(西側)には新安積疏水仁井田幹線の隧道入口がある。(県道を通すために古墳群も一部削り取られてしまったのであろう)
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↑新安積疏水仁井田幹線の隧道部分。この反対側(東側)に神成横穴古墳群がある。
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